五行論「土」
胃は全くの異物であるところの食物を分解(消化)して自分の一部へと変えようとする。つまり異なる世界へと隙間を埋めて「平たくする力」であり、これは養育する母や現実社会、植物をえこひいきなく育てる土のイメージに通じる。
しかしこれが同時に個々の独自性をつぶしてしまうという欠点につながり、それが毒素として溜まりやすいところと見る。
また、異なるもの同士の接点ということで季節のつなぎ目である土用、人体の関節も「土」にあたる。
このように「育む力」でありながら邪気の溜まる「腐らせる力」であるという二面性が大きな特徴となる。
方位的にも人体の中でも中心となる存在なのである。
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